それは突然始まった(のか?)
私には、内縁の父という、あまり一般的ではない関係の、家族未満ではあるけれど大切な家族がいる。彼とは、母が彼と縁を持つようになってから、もう十年以上の付き合いになる。内縁の父は、とても知的な人で、大変な読書家だった―だったのだ。
しかし、昔から、奇妙なところがあった。一緒に行ったレストランについて、十中八九覚えていないのだ。何度も行ったレストランでも、必ず「ここに来たのは初めてだ」というのである。それは、母と一緒に、前々からおかしいと思っていた。記憶に何か障害があるのではないか、と。
ついに病院へ
その症状がどんどん悪化してきている感じがしたので、ついに病院に連れて行くことにした。しかし、それは至難の業だった。そして、内縁の父を病院に連れて行く方法は、我ながら実に巧妙だった。
どうやって病院に連れていったか
実質のところ、内縁の父を病院に連れて行くのは、母との二人三脚だともいえた。母は、内縁の父に、「記憶に障害があるのではないか」と直接告げていたのだが、その言動は、内縁の父の気分を大いに害していた。そして、その背景があったからこそ、私はこう言えたのだ。
「ちゃんと病院で検査してもらって、何でもないことを確認しよう」
この言葉は、我ながらよく考えたものだった。でも、その時は私もそんなことを実際に思っていたのだった。母が内縁の父の症状を盛り過ぎているのではないか、と。しかし残念なことに、そんなことは全くなかったのだった。
「念のために」がポイントかもしれない
だから、もしも認知症を疑われている大切な人がいて、その人が病院に行くことを嫌がる場合は、「念のために受診してみよう。なんでもないことを確認したいから」と言うと、もしかしたらハードルが下がるかもしれない、と個人的に思う。よかったら参考にして下さると幸いです。
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